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フランスで買うべきもの

効いている要因ブランドの地域別価格戦略免税・還付制度

フランスは、市場の上層でブランド価格戦略がどう働くかを最も明快に示す例です。フランスのラグジュアリーメゾンは本国のブティック価格を本国市場に対して設定し、そこに日本は関税と輸入商社とポジショニング・プレミアムを足します。出国時にVATを取り戻せば差はさらに開きます。倍率としては大きくない(おおむね1.3〜1.6倍)ものの、単価の高い商品では絶対額が大きくなります。

ラグジュアリーの下の層に、実際より注目されていないカテゴリが二つあります。フランスの調理器具(Staub、Le Creuset、De Buyer)は国内生産で、デザイン雑貨ではなく厨房機器として売られています。そしてフランスの薬局コスメは、本国ではマス向けカテゴリ、海外では輸入された専門商材 ── まさに大きな価格差を生む構図です。

ラグジュアリー(本国価格+還付) ×1.3–1.6

目安
なぜ安い
本国市場のブティック価格からVAT還付を引いたものと、関税・輸入マージン・プレミアムなポジショニングを背負った日本の小売価格の差。
どこで買う
パリのブランドブティック。複数ブランドで買うなら、還付書類を一か所で処理できる百貨店が有利です。
買う前に
空港ではなく購入時にパスポートを持参してください。還付書類は販売時点で発行される必要があります。

調理器具(Staub, Le Creuset, De Buyer) ×1.8–2.5

目安
なぜ安い
国内生産で、厨房機器として売られています。海外では同じ鍋がデザイン雑貨として位置づけられ、その棚の中で値付けされます。
どこで買う
百貨店ではなく業務用厨房用品店。パリならE.Dehillerinが定番。
買う前に
鋳物は非常に重い。1点で手荷物許容量の大半を使います。

薬局コスメ(Avène, Bioderma, La Roche-Posay) ×2–3

目安
なぜ安い
本国では薬局のマス向けカテゴリ、海外では輸入された専門商材。加えてフランスの薬局は競争的に値引きしますが、輸出チャネルはしません。
どこで買う
街中の薬局ならどこでも。パリの大型ディスカウント薬局はさらに安い。
買う前に
液体なので預け荷物へ。加えて有効成分の一部が自国で規制されていないかも確認を。

ワイン(生産者直販) ×2–4

目安
なぜ安い
酒税も輸送費も輸入マージンも乗らない生産者直販。加えて、そもそも輸出に割り当てられない瓶に手が届きます。
どこで買う
産地のドメーヌ。街のワインショップはすでに輸出市場を意識した値付けです。
買う前に
自国の免税枠がここを厳しく縛ります。多くの行き先で3本程度。1ケース買うなら課税される前提で。

よくある質問

フランスのラグジュアリーは東京よりパリのほうが本当に安いですか?

VAT還付を効かせれば1.3〜1.6倍安いのが通常です。日本の小売価格には、本国ブティック価格の上に関税・輸入マージン・プレミアムなポジショニングが乗っているためです。倍率は控えめですが、単価の高い商品では絶対額の節約が大きい。ただし在庫と展開モデルが違うので、狙った型番が見つかるとは限りません。

VAT還付の税関確認はどこで受けますか?

EUを最後に出る地点で、それはフランスとは限りません。パリ→フランクフルト→東京なら、確認はフランクフルトで受けます。空港で余裕を持ち、商品は未使用ですぐ出せる状態にし、預け荷物に入れる商品なら荷物を預ける前に確認を済ませてください。