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その国で買うべきもの

ほとんどはひとつの原則で片づきます。ブランドの母国か、素材の産地で買う。あとは細部です。

この原則が効くのは、6つのメカニズムのうち二つが国境をまたぐ場面で大半の仕事をしているからです。ブランドの地域別価格戦略により、ブランドはそれが平凡である場所で最も安く、異国的である場所で最も高くなります。生産地との距離により、抜いた中間業者の数だけマージンが手元に残ります。この二条件のどちらも満たさない行き先は、為替がどうであれ買い物の寄り道に報いません。

アメリカ

物価は高くても、アメリカ発の衣料・アウトドア・サプリは日本の1/1.6〜1/3。何をどこで買うか、売上税で計算がどう変わるか。

韓国

日本から最も近く、人の手が入るものが安い ── 検眼込みの眼鏡、コスメ、皮膚科。飛行機代に見合うものと、注意すべきこと。

イタリア

トスカーナのタンナー、マルケの靴、ベッルーノのメガネ。革とアイウェアはVAT還付前で1.6〜2.5倍安い。どこで買うか、輸入偽物の見分け方。

イギリス

ノーサンプトンの靴と英国ニットは産地で1.5〜3倍安く、特にB級品。ただし英国はBrexit後に旅行者向けVAT還付を廃止しています。

フランス

本国ブティック価格+VAT還付で、フランスのラグジュアリーは日本の小売の1/1.3〜1/1.6。調理器具と薬局コスメはさらに大きい。成否を分ける還付の実務。

ドイツ

華はないが失敗しない。ゾーリンゲンの刃物、ドイツの手工具、原語版ボードゲーム、dm・Rossmannの日用品は日本の1.5〜3倍安い。

タイ・ベトナム

人件費が価格の大半を占めるものは崩れる ── 歯科治療は1/3〜1/5、オーダースーツは1/3〜1/6。棚の商品ではなく「作ってもらう」ものを狙い、提供者は事前に確認を。

台湾

日本から最も近い価格差。高山烏龍茶、乾物、PCパーツが1.2〜4倍安く、滞在費が安いので往復コストを回収しやすい。